被害イメージ 「あなたの町で、大きな地震が発生!」

(1)自宅が倒壊、家具が転倒

 古い木造建物を中心として建物が全半壊する被害が発生するおそれがあり、こうした建物被害は直下地震の大きな特徴です。阪神・淡路大震災では建物倒壊等によって多くの方が亡くなりました。県の被害想定(千葉県北西部直下地震)では最大で死者が1,000人を超えると予測されています。

 また、自宅やオフィスが比較的新しい建物の場合でも、屋内での家具等の転倒による下敷きや、窓・食器棚のガラスや落下した食器等の割れた破片でケガを負うことがあります。県の地震被害想定(千葉県北西部直下地震)でも、家具の転倒等による死者数・重傷者数は最大で1,000人を超えると予測されています。阪神・淡路大震災では、「テレビが浮いた」「ピアノが滑ってきた」などの体験談もありますし、高層ビル内を想定した転倒実験では、固定していないコピー機が猛スピードで移動する様子が確認されています。

 屋内でケガをしないためには、家具やオフィス什器の転倒防止対策をするほか、寝室や普段よく使う部屋(居間など)には大きな家具を置かないなどの工夫も必要です。
 たとえ家が倒壊するほどの揺れではない場合でも、自分自身があわてていて熱湯を浴びたり、階段から滑り落ちたりしてケガをした事例があります。

 家具の転倒防止や安全な場所の確保、ガラスの飛散防止対策などの予防をしておくとともに、揺れを感じたら、まず危険なものから離れ、身(頭)を守ることを覚えておきましょう。

揺れで家具が散乱した部屋の様子(阪神・淡路大震災:芦屋市翠ヶ丘町)
(中川和之氏提供)