被害イメージ 「あなたの町で、大きな地震が発生!」

(2)津波からの避難

 東日本大震災では、多くが津波からの逃げ遅れによって死者・行方不明者2万2千人超の人的被害が発生しました。千葉県においても、旭市をはじめ死者・行方不明者24人の大きな被害となりました。

また、県の被害想定では、房総半島東方沖日本海溝沿い地震の場合、津波による死者は最大で約5,600人と予測されています。東日本大震災の場合は沿岸に津波が到達するまでの時間が30分以上ありましたが、房総半島東方沖日本海溝沿い地震の場合には千葉県沿岸の市街地が場合によっては20分~25分で浸水してしまう場所があると予測されていることから、できるだけ早く避難を開始することが重要となります。

 国土交通省の調査(*)によれば、東日本大震災において、津波到達前に避難を開始した人の避難開始時間は、発災から15分後が最も多く、全体の50%が発災から15分までに避難を開始し、全体の80%が発災から35分までには避難を開始していました。

  (*)「平成23年度津波避難を想定した避難路、避難施設の配置及び避難誘導について」
    (国土交通省都市局街路交通施設課、平成24年4月)

 津波警報・津波注意報が発表されていなくても、沿岸付近で強い揺れを感じた時や弱い揺れでも長い時間ゆっくりとした揺れを感じた時はすぐに避難するようにしましょう。

津波で被災した南三陸町防災対策庁舎
((株)三菱総合研究所提供)