被害想定

【津波による人的被害】

 時間帯と、避難行動の早い人がどの程度いるか、前提条件を変えて、津波による死傷者数を予測しました。
 冬5時で、地震発生後に直ちに避難を開始する人が少ない(全体の20%しかいない)ケースが最も被害が大きく、勝浦市、御宿町を中心として約5,600人の死者が発生します。

 房総半島東方沖日本海溝沿い地震モデルの津波は、早いところでは地震発生から約10分で海岸に達し、もっとも大きな津波が来るまででも約10分~20分しかありません。よって、早く逃げることが死者数を減らすことにつながります。

 地震発生後に直ちに避難を開始する人が70%に増え、またそれ以外の人も津波情報の伝達や避難の呼びかけによって、津波が到達する前までには避難を開始するようになった場合、死者数は約5,600人→約1,300人に、全員が発災後すぐに避難を開始した場合は約10人と、死者のほとんどが助かります。

津波による人的被害一覧表(房総半島東方沖日本海溝沿い地震津波)(冬5時発災)


図 もっとも大きな津波が到達する時間(クリックすると拡大します)