被害イメージ 「あなたの町で、大きな地震が発生!」

(3)負傷者の救助

 倒壊した自宅やオフィス、転倒・落下した家具やブロック塀等の下敷きになったとしても、家族や隣近所の方々の手により助け出された事例も多くありました。そんな時、手や足を長時間挟まれていたとしても、骨折ぐらいで済めば命に別条はないと思うかもしれません。

 しかし、過去の地震災害等では、クラッシュ症候群(挫滅(ざめつ)症候群)という症状により、助け出された時には意識もあり、比較的元気であった人が、その後突然意識を失ったりして、そのまま亡くなったケースもあります。クラッシュ症候群の治療は、人工透析により血液をきれいにする必要があるため、できるだけ早いうちに病院などで専門家の診断を受けるようにしましょう。

 長時間、重いものの下敷きになったり、挟まれている人がいる場合は、助け出す準備とともに病院に連れて行く準備、また水分を与えたり毛布などで体温を保つなどの対応も協力して行いましょう。

 県の被害想定(千葉県北西部直下地震)では、建物倒壊等によって閉じ込められ自力では脱出できない人が最大で9,000人以上と予測されています。
 家族、隣近所の人を助けることができるのは、「命あるあなた」です。まず、自分自身の命の安全を確保してください。

救助された人を大急ぎで病院へ運ぶ(阪神・淡路大震災)