被害イメージ 「あなたの町で、大きな地震が発生!」

(4)要援護者を支援して避難

 高齢者や乳幼児、妊産婦、外国人、心身に障害を持つ方や持病のある方など「災害時要援護者」にあたる方々にとって、避難所では必要な支援が整わず、心身の調子を崩す場合があります。

 高齢者の場合は、避難所ではトイレに行きづらいので回数を控えようとして水分をとらずに脱水症状となったり、体を動かす機会が減って足腰が弱る場合があります。また、乳幼児の場合、地震のショックや、見知らぬ人が大勢いる避難所生活での不安等を言葉で十分に説明できないストレスから、泣きやすくなったり、逆に怒りっぽくなるなど情緒不安定になる場合があります。妊産婦の場合、十分な栄養と休養が必要であるとともに、食事などの匂いで気分が悪くなる場合もあります。外国人の場合、日本語が十分理解できず、避難所生活のルールなどの情報がわからない場合があるほか、特別な生活習慣や食文化があり、日本人との集団生活に馴染みにくいことが考えられます。心身に障害のある方や持病のある方は、専門的なケアや専用の薬、治療等が不十分となり、生活に不自由したり、症状が重くなってしまうことも考えられます。

 普段からご近所の方々にサポートをお願いしておくほか、自分達でできる地震への備えを十分に行っておくことが重要です。

要援護者には協力を