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地震について学ぶ[地震について学ぶ]地下構造調査

ゆれの違い

 いろいろな場所で何回も地震(地震動)にあうと、ゆれ方が違うなと感じることがありませんか?それは、地震の大きさ、地震の発生場所、ゆれを感じた場所・建物、建物のある場所の地質などたくさんの要因にあります。
平成7年に発生した兵庫県南部地震では、震度7の地域(倒壊した家が30%以上の地域)が帯状に見られました(震災の帯)。これは、その後の調査等で地下構造が影響してゆれ(地震動)が大きくなったことが認められ、地下構造の把握が重要であることが指摘されました。

地下構造調査の重要性

 阪神・淡路大震災時の震災の帯は、地下の基盤(硬い岩盤)を伝わってきた地震のゆれが、六甲山を経由して地表を被災地へ向かうルートと被災地直下から直接被災地に伝わったゆれが合わさり、ゆれ(地震動)が非常に大きくなり、被害が拡大しました。
基盤の地下構造によっては、パラボラアンテナが電波を集めるように地震のゆれを集め非常に大きな地震動になる可能性があります。

 どれだけ被害が大きくなるかは、地震動がどれだけ大きいか、どれだけ破壊力を持っているかと、家や構造物の耐震力の関係によります。
事前に地震動を想定するためにも地下構造、地盤状況を把握し、地域のゆれの特性を解明していくことが重要になってきます。

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地震動の伝わり方

基盤を伝わってきた地震動は堆積層内で大きくなり地表に被害をおよぼす。

※「日本の地震防災 強震観測」(科学技術庁[現文部科学省])より