これらの簡易水防工法は、排水路や小さな河川の氾濫による浸水から、住宅や職場、学校の施設などを守る方法です。
あくまでも小規模な水害の初期の段階で行うものですので、身の危険を感じる前に早目に避難するようにしてください。
画像提供:利根川下流河川事務所
家庭で使用しているごみ袋に水を入れて、土のうの代わりに使用します。
40リットル程度の容量のゴミ袋を二重にして、中に半分程度まで水を入れて袋の口を閉めます。(ゴミ袋の強度が不足する場合は、重ねる枚数をふやしてください)
40リットルの袋の半分まで水を入れると約20kgになります。持ち運びが難しい場合は10~15リットル程度の水を入れるようにしましょう。
玄関などの出入り口に並べて水の浸入を防ぐほか、下水の逆流を防ぐためにお風呂場や洗濯機の排水溝、トイレの便器に沈めるなどの使い方があります。
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簡易水のうを段ボール箱に入れて、玄関などの出入り口に並べます。水のうだけの場合と比べて強度が増します。
防水シートやビニールシートで包むことで、長時間の浸水にも耐えられる止水壁を作ることができます。
地面が平らでないところに置くと、段ボールの底と地面との間に隙間ができて水が入ってきてしまうので注意しましょう。
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土の入ったプランターや水の入ったポリタンクなどを、レジャーシートで巻き込み使用します。
段ボール箱と同じように、地面とプランターの底の間や、またはプランター同士の間に隙間ができる場合は、レジャーシートを広げた上にプランターの土を出して隙間ができないように踏み固めてからプランターを乗せると隙間からの水の浸入を防げます。