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地震について学ぶ[地震について学ぶ]千葉県の活断層

活断層ってなに?

 最近の地質時代(第四紀:約200万年前から現在)に繰り返し動き、将来も活動することが推定される断層とされています。
200万年前とは人間が出現した時期とされ、地質学的にはごく最近の時代とされます(46億歳の「地球」には、つい最近のこと)。
地盤は、いつも同一方向から力を加えられ(プレートの押す方向と力)、おおよそ同じ位の間隔でこらえられなくなります(破壊する、断層が活動する)。このとき地震が起き、地表にその痕跡(段差や変位)が記録され、最近の時代に繰り返し断層活動が認められると、その断層は将来もほぼ同じ間隔で断層運動を起こし地震を発生させると推定されるので、活断層と呼ばれています。
でも全ての断層が活断層ではありません。遠い昔動いていた断層が、今は動きをやめてしまったことも多くあります(地質断層とも呼ばれる)。

過去の断層の活動を記録する地層
(活動で地表に段差ができると厚さの違う層として記録される)

活断層調査

 国は、国内に2000以上あるとされる活断層の内、もし活断層が活動した場合、社会的、経済的に影響の大きなものを98選んで、交付金で調査を実施しました。千葉県では、市川市・船橋市の境界から千葉市までの間に推定された「東京湾北縁断層」と房総半島南部の鋸南町~鴨川市・天津小湊(鴨川地溝帯北断層)、富山町~鴨川市(鴨川地溝帯南断層)の2つを併せた「鴨川低地断層帯」が調査の対象になりました。

 東京湾北縁断層については、平成9年度に県が調査を行い、「活断層は確認されなかった」との結果を得ました。結果に加え、国の地震調査研究推進本部地震調査委員会では、平成12年11月に、「東京湾北縁断層は活断層ではない」との評価を公表しました。
鴨川低地断層帯については、平成10年度~平成12年度にかけて調査を実施し、「活断層である可能性が低い」ことを明らかにし、国の地震調査研究推進本部地震調査委員会では、鴨川低地断層帯北断層については、活断層ではないとし、同南断層については、活断層としては確認されないものの、活動した場合はM7.2の地震が発生するとした。

 最近に活動した活断層は、一般に動いた痕跡(地表面の落差や河川のズレなど)を地表面に起こしているので、まず空中写真でその痕跡を抽出して調査対象を決めます。
推定された地点を調べて、どのくらい前に堆積した地層がどの程度ずれているかを調べます。ただし、最近の時代に堆積した地層が分布していないとわからないこともあります。

なぜ活断層調査をするの?

 活断層は、地表に残された地震活動の足跡であり、調査でいつ頃、どの程度の規模の地震がどのくらいの間隔で発生する可能性があるかを確かめるものです。
地震の発生する間隔や規模、その影響等を明らかにし、防災対策に役立てるために調査を実施します。

千葉県の活断層調査を見る