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火災予防について[火災予防について]感震ブレーカーの設置

感震ブレーカーとは

 阪神・淡路大震災や東日本大震災では、地震の揺れに伴う電気器具の転倒による出火や、停電後の電気復旧時に火災が発生する電気火災が多数発生しました。

     

 このような火災を防ぐには、「感震ブレーカー」の設置が効果的です。感震ブレーカーは、地震発生時に設定値以上の揺れを感知すると、ブレーカーやコンセントなどの電気を自動的に止める器具であり、不在時やブレーカーを切って避難する余裕がない場合に電気火災を防止する有効な手段です。

感震ブレーカーの設置推奨

感震ブレーカーは、延焼危険性や避難困難度が特に高い「地震時等の電気火災の発生・延焼等の危険解消に取り組むべき地域(※1)」及び「防火地域・準防火地域(※2)」において、緊急的・重点的な普及促進が必要とされています。

     

内線規程(※3)において、感震ブレーカー(分電盤タイプ)の「地震時等の電気火災の発生・延焼等の危険解消に取り組むべき地域」の全ての住宅等及び「防火地域・準防火地域」の住宅等への設置が勧告的事項となり、それ以外の住宅等への設置が推奨的事項となりました。

※1 地震時等の電気火災の発生・延焼等の危険解消に優先的に取り組むべきとして地方公共団体が指定した地域のことです。(詳細については、大規模地震時の電気火災抑制策の検討について(報告)(平成30年3月)を参照してください。)

※2 都市計画法に基づく「防火地域・準防火地域」の木造及び鉄骨造の住宅等(共に耐火建築物を除く。)です。

※3 「内線規程」とは、電気需要場所における電気設備の保安を確保することを目的として作成された民間規格です。設計、施工についての技術的な事項をすべて包含し、これをわかりやすく記述したもので、(一社)日本電気協会需要設備専門部会において作成されました。

感震ブレーカーの種類

分電盤タイプ (内蔵型) (後付型) 分電盤に内蔵又は外付けされたセンサーが揺れを感知し、ブレーカーを落として電力供給を遮断します。揺れを感知した後、一定時間後にブレーカーが落ちるので、建物からの避難や電気製品の電源を切るなど安全確保を行うことができます。(※電気工事が必要です。)
コンセントタイプ (埋込型)(タップ型) コンセントに内蔵されたセンサーが揺れを感知し、コンセントから電気を遮断します。壁面などに取り付ける埋込型(電気工事が必要)と、既存のコンセントに差し込むタップ型(電気工事不要)があります。利用者は、出火の可能性が高い電気器具へ設置することで、避難用の照明や医療機器等の地震時においても電力供給が必要な機器へ継続して電力供給ができるなど、電気の供給遮断を選択できます。
簡易タイプ (おもり玉式)(バネ式) 地震の揺れによる重りの落下やバネの作動によりブレーカーを落とし、電気を遮断するもので、揺れの感知と同時に作動し、電力供給を遮断します。電気工事が不要で、比較的容易に設置することができます。

設置にあたっての注意事項

・電力を使用し、生命の維持に直結するような医療用機器を設置している場合、停電に対処できるバッテリー等を備えてください。

・夜間に自信が発生した場合に照明が消えることで、避難の妨げになることも考えられるため、停電時に作動する足元灯や懐中電灯などの非常灯を常備しましょう。

・建物の立地や構造、感震ブレーカーの設置状況によっては、設定震度よりも小さい場合でも作動したり、逆に大きい場合でも作動しない場合があります。感震ブレーカーの設置の有無に関わらず地震発生後に自宅から避難する際は、ブレーカーを切るようにしてください。

     

・電気の使用を再開する際は、事前にガス漏れや電気製品の安全確認を行ってください。