地震とは、古くから「地(面)震える」(地面がゆれる)と言う意味で一般に使われています。今では、地下の岩盤(岩石)が断層運動により破壊して(地震)、そのエネルギーが地面をゆらす(地震動)ということがわかってきました。
朝の満員の通勤電車。ギュウギュウなのにまたドアから沢山の人が乗り込んでくる。次の駅でもまたです。片側からどんどん押され、ついに耐えきれなくなった人が向きや姿勢を変えたり(形を変える:破壊)して対応します。
このようなことが地下で起こっているのです。ハワイやフィリピンの方から押し寄せる太平洋プレート・フィリピン海プレートがどんどん陸のプレート(日本がのっている地殻)を押しつけ、引きずりながら地球内部深くに潜り込もうとしているのです。さすがに我慢できなくなり陸のプレート内・地表近く・太平洋プレート・フィリピン海プレートの内部・両プレートの境界で断層運動が起こり破壊(地震)が起きるのです。プレート同士が押し合い、へし合いして我慢できずに「痛い」と言ったときに地震が起きるようです。
実は、このようなことは、最近わかってきたことなので、今後も新たな事実が加わり、地震の発生やプレートのことがより詳しくわかっていくことと思います。
※「日本の地震」科学技術庁[現文部科学省]に一部加筆
一般に皿やガラス板のように硬くて平たい板状のものをいいますが、丸い地球の表面は硬い板(プレート:岩盤)で覆われており、ゆっくりと動いています(プレートテクトニクス)。岩盤などは硬いものですが、ゆっくり力を加えたりするとアメのように動きます(硬い物が柔らかい物のように動く)。
(気象庁震度階級関連解説表より作成)
人は揺れを感じないが、地震計には記録される。
屋内で静かにしている人の中には、揺れをわずかに感じる人がいる。
・屋内で静かにしている人の大半が、揺れを感じる。眠っている人の中には、目を覚ます人もいる。
・電灯などのつり下げ物が、わずかに揺れる。
・屋内にいる人のほとんどが、揺れを感じる。歩いている人の中には、揺れを感じる人もいる。眠っている人の大半が、目を覚ます。
・棚にある食器類が音を立てることがある。
・電線が少し揺れる。
・ほとんどの人が驚く。歩いている人のほとんどが、揺れを感じる。眠っている人のほとんどが目を覚ます。
・電灯などのつり下げ物は大きく揺れ、棚にある食器類は音を立てる。座りの悪い置物が、倒れることがある。
・電線が大きく揺れる。自動車を運転していて、揺れに気付く人がいる。
・大半の人が恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。
・電灯などのつり下げ物は激しく揺れ、棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。座りの悪い置物の大半が倒れる。固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがる。
・まれに窓ガラスが割れて落ちることがある。電柱が揺れるのがわかる。道路に被害が生じることがある。
・大半の人が、物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じる。
・棚にある食器類や書棚の本で、落ちるものが多くなる。テレビが台から落ちることがある。固定していない家具が倒れることがある。
・窓ガラスが割れて落ちることがある。補強されていないブロック塀が崩れることがある。据付けが不十分な自動販売機が倒れることがある。自動車の運転が困難となり、停止する車もある。
・立っていることが困難になる。
・固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。ドアが開かなくなることがある。
・壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある。
・立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。
・固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものが多くなる。
・壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物が多くなる。補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる。
・立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。
・固定していない家具のほとんどが移動したり倒れたりし、飛ぶこともある。
・壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物がさらに多くなる。補強されているブロック塀も破損するものがある。
震度は、地震による揺れを感知し自動的に震度を計算する「震度計」という機器で観測しています。地震が発生すると、全国の震度計で観測された震度を自動的に収集し、気象庁では地震発生から約1分半後※に各地域の震度を速報でお知らせします。
※震度3以上の場合