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風水害から身を守る[風水害から身を守る]水害時の危険地帯

豪雨のときは地下室は危険

地下室のある建物を お持ちの方・ご利用の方豪雨の時には地下室は危険です
浸水の危険があるときは早めに避難しましょう

 1999年の梅雨時に発生した豪雨では地下室で水死するという痛ましい事故が起こりました。
福岡市博多駅周辺のオフィス街が冠水し、ビル地下1階の飲食店で女性店員が逃げ遅れて水死しました。駐車場の入口などから水が急激に流入して、「逃げられないかも知れない」と電話した直後に悲鳴がして、連絡が途絶えました。
また、東京都新宿区では、低地の住宅地が冠水し、住宅の地下室にエレベーターで様子を見に行った居住者の男性が、水没した地下室に閉じ込められて死亡しました。地下室には外階段もありましたが、水圧でドアが開かず、エレベーターも浸水で動かなくなりました。
地下室の浸水被害はめったに発生しないものではなく、比較的頻繁に起こるものと考えて、日頃から対策を講じておく必要があります。

豪雨のときは地下室は危険

出典: 「浸水時の地下室の危険性について」 (財)日本建築防災協会発行)

アウトドアに潜む危険性

アウトドアに潜む危険性

1999年には神奈川県・玄倉川でキャンプにきていた18人が濁流に飲み込まれるなど、余暇に自然を楽しむ人口は増えるにつれて、風水害に巻き込まれる人が増えています。
管理の行き届いたオートキャンプ場や森林公園などと異なり、河川などの自然環境では、天候の変化がすぐにも事故につながる可能性があります。携帯ラジオなどで気象情報に注目し、雨などが降る兆候があったら、早めに対処しましょう。

こんなことに気をつけよう!

気象情報に注目を

どこにどのくらい雨が降りそうなのか、また、海ならば、潮見表で干潮・満潮時刻を調べる。

山系では雨に敏感に

ちょっとした雨でも水が集まり、土砂くずれなどの原因になったり、渓流ではあっという間に増水する危険があります。また雷や、体温を失って思わぬ事故につながることも。

上流の雨でも増水する

その場所で雨は降っていなくても、上流で雨が降れば、増水します。気象情報と水質の変化に注目し、上流で大雨が降っているようでしたら、すぐに移動しましょう。とくに上流にダムがあるときは用心すること。

環境の変化に敏感に

水が急に濁った、斜面から水がしみ出た、山鳴りがするなど、変わった様子があったら無理せず撤退しましょう。また、ダムの増水のサイレンには必ず従いましょう。

地元の情報には従う

その土地の環境の変化の仕方に一番詳しいのは地元の人。管理者や消防団、また看板の警告には従いましょう。

「せっかくの休日だから」と無理はしない

「皆で都合をつけて、せっかく来たのだから」と天候不順でも強行するのは危険です。中止する勇気を持ちましょう。

テントなどの設営は慎重に

テントなどの設営は、がけのそばなどを避け、増水時に水がこない場所にしましょう。河川や海では流木やごみがあったり、砂の細かい所は水の通り道になっている可能性があります。中州に設営するなどはもってのほかです。